喉の異物感に注意!食道がんの初期症状・自覚症状

食道がんは、自覚症状があまり見られないため、健康診断で発見されるケースが多い病気です。初期段階で発見される確率が約20%と低く、早期発見が難しいがんの一つです。また、進行が比較的早いので、初期段階での治療が重要になります。

それでは、食道がんの初期症状や自覚症状にはどのようなものがあるのでしょうか。詳しくご紹介します。

飲酒や喫煙も食道がんのリスクに

食道がんとは、発生した部分によって上から、頸部食道がん・胸部食道がん・腹部食道がんに分けることができます。日本人の多くがかかる食道がんは、胸部食道がんで、約90%を占めています。

食道がんの原因として挙げられるものに、喫煙や飲酒があります。特に、喫煙と飲酒の両方の習慣がある方は要注意です。また、熱い食べ物や刺激物などは、食道に負担がかかるので、食べ過ぎには注意しましょう。さらに、逆流性食道炎なども、食道へのダメージを与えますので放置せずに内科医に相談することをおすすめします。

また、心臓・気管・大動脈など重要な臓器と接する部分が、がん発生場所になるので手術や治療には高度な技術が必要とされています。さらに外膜を有していないことから他臓器への転移や、進行速度も比較的早いと言われているので、初期段階での治療が重要になります。

喉に感じる「しみ」や「痛み」のサインを見逃さないで

初期食道がんの症状には、どのようなものがあるのでしょうか。

まず挙げられるものが、喉に感じる「しみ」や「痛み」です。食道の粘膜が荒れ、食べ物を飲み込むときに喉元からお腹にかけて痛みなどの違和感があるようになります。

例えば、熱いものや酸っぱいものを食べたときに、胸の奥あたりがチクチクする、しみるといった感じです。多くの場合、しばらくしたら治まってしまうことから、生活に支障をきたすことがないため見過ごされがちですが、早めに医師に相談することが大切です。

いつも飲み込めない固形物が出てきたら要注意

初期の段階から更に進行すると、食べ物が飲み込みにくくなります。これは、食道の腫瘍が盛り上がったり、食道の内壁が固くなったりすることから起きている症状です。

食べ物が飲み込みにくくなる症状は、他の病気でも見られるものです。また、老化のせいにしてしまうため、見逃す場合があります。

しかし、食道がんの場合は、液体は飲み込めても個体が飲み込みづらかったり、一定の大きさのものが飲み込めなったりするなど、より具体的な症状が持続的に現れます。「毎回この大きさのものは飲み込めない」などの自覚症状が出てきたら、一度、検診を受けてみることをオススメします。

声枯れや吐血が続けば、スグに病院へ

また、しばらくすると神経が影響を受けて、声が枯れる、息切れをするなどの症状も見られる場合があります。もちろん、風邪でも同じような症状が見られますが、風邪の場合は10日ほどで治まるのが通常です。しかし、声枯れが続くのと共に、飲み込みづらさも感じるようでしたら、食道がんの可能性があります。

吐血などがあれば、手術が必要な可能性も高いでしょう。過信せずに、病院へ行って医師に相談をしましょう。

早期発見は回復への近道!「もしかしたら」と思ったら検診を

食道がんの早期発見は、進行・転移が比較的早いことから、重要なことと言えます。しかし、食道がんの初期症状や自覚症状は、風邪や気管支炎など他の病気の症状と似ているところがあるため、見過ごしてしまいがちですが、念には念を入れて、キチンと検診を受けることが大切になります。

最近は医療技術も進歩し、開胸手術ではなく、体への負担も少ない内視鏡手術も行えるようになりました。また、初期の食道がんの場合のみですが、胃カメラを利用し、がんを粘膜と共に除去する方法もあります。

どちらにしても、初期に発見すれば手術後の回復なども早く、日常生活に戻りやすくなります。喫煙や飲酒などの食生活の改善と共に、何か違和感があれば、検診を受けることをおすすめします。

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