口内炎や歯周病に注意!「口腔がん」とは?

食事や呼吸、コミュニケーションなど生きていくために重要な役割を果たしている口。この口の中に発生するがん全般を「口腔(こうくう)がん」と呼びます。先ごろ亡くなられた直木賞作家坂東眞砂子さんもこの口腔がんの一種「舌がん」が死因となりました。口の中にがんが発生すると、日常生活に多大な支障をきたします。日本で年間6000人におよぶ人が発症し、その半数が亡くなっているといわれている口腔がん。今回は、この口腔がんについて詳しく見ていきます。

口腔がんの発生原因

発生しやすい口腔がんは、舌にできる「舌がん」、歯茎にできる「歯肉がん」、舌の底から歯茎にかけてのちょうど口内の底にあたる部分にできる「口腔底がん」の3つがあげられます。

舌がん

舌がんは、入れ歯や歯の詰め物があたったりする刺激、熱いものや辛いもの、塩辛いものによる刺激などが原因で引き起こされると考えられています。

舌がんは、紅い斑点や、白い斑点ができたり、しこりができるのが症状として見られます。

歯肉がん・口腔底がん

歯肉がん・口腔がんともに、合わない入れ歯を無理やり使っていたり、義歯やかぶせ物合わなかったりといった刺激によって引き起こされると考えられています。

そのほか、喫煙や噛みタバコなど発がん性物質を含む物質は、口腔がんのリスクを高めてしまうので、注意が必要です。

口腔がんの症状

口腔がんは、患者さん自身の目で見て確かめることができる「がん」です。しかし、初期症状は、口内炎や歯周病のようであったりして見分けるのが難しく、また無痛のため、発見が遅れることが多々あります。口腔がんはリンパへ転移しやすく、発見が遅れることで致命傷になってしまいます。口内炎のようでも、しこりがある、2週間以上経っても直らない、また出血があるなどの異常を感じたら、口腔がんの疑いがあります。

口腔がんの治療

口腔がんの治療は、ほかの組織を残すために、患部に放射線やレーザーを当ててがん細胞を死滅させるなどの方法のほか、抗がん剤でがんを小さくしてから、外科手術を行うといった方法が行われます。

外科手術を行うことで、組織の一部を失うことがありますが、義歯や形成手術などで復元も可能となってきています。とはいうものの、できるだけがんを小さくしてから外科手術を行ったほうがダメージを低く抑えることができます。そのために有効だと考えられているのが、体がもともと持っている抵抗力を利用してがんに対抗する、「免疫療法」と呼ばれる治療法です。

気になることがあったら早めに検診を受けよう

口腔がんは、早期発見であれば5年後の生存率は非常に高いものです。しかし、初期症状が、口内炎や歯周病などと見分けにくく、また無痛であることから、放置されることが多いことがわかっています。日本での口腔がんの死亡率が欧米に比べて高いのは、発見の遅れによるといわれています。口腔がんについて認識し、定期的に検査を受けることや、少しおかしいと感じることがあれば早めに検診をうことで、手遅れになる前に対処したいですね。

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