女性が積極的にがん検診を受診するべき理由

女性特有のがんの発症率や死亡率は年々増えているのをご存知でしょうか?

女性特有のがんと言えば、乳がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどがあります。これらのがんには、若い年齢でも発症の確率が高いなど、いろいろな特徴や背景があります。検診をしっかり受けて、身を守ることが大切になるのです。

女性特有のがんの発症年齢は早い

肺がんや胃がんなどは、性別を問わず60代以降に発症率が大幅に上昇します。しかし、女性特有の乳がん、子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がんなどは、比較的若い年齢でも発症する可能性が大いにあると言われています。

がんが発症する割合を測ってみると、性成熟期(18~ 45歳)女性の罹患率は、男性の約2倍になると言われています。この数字は、乳がんなどの女性特有のがんにかかる若い世代がいることを表していると考えられます。やはり女性は、早期から積極的にがん予防に努める必要があるでしょう。

現代の生活が女性特有のがんを増やす

医療技術の進歩にもかかわらず、女性のがん患者数は増えています。その背景のひとつが、生活スタイルの変化と言われています。最近は、晩婚化が進んでいることもあり、出産の未経験や、初産の高齢化が進み、妊娠の回数が減っています。ゆえに、妊娠で月経が止まる期間が減っているため、月経の回数は昔と比べると約9倍に増加し、女性ホルモンの変化や影響を受ける女性が増えています。

乳がんや子宮頸がんなど女性特有のがんは、女性ホルモンの刺激が続くことで増加すると報告されています。月経の回数が多ければ、女性ホルモンの刺激を受ける回数も多くなります。現代女性のライフスタイルは、がんになりやすい状況であると考えられるのです。

早期発見は「生活の質」を保つ役割も

がんの治療には、早期発見がカギになると良く言われますが、もちろん女性特有のがんも例外ではありません。

例えば、がんの進行が進み、治療のために子宮摘出を行うことになれば、出産を諦める必要があります。また、卵巣を失うと、更年期障害のような症状や骨粗鬆症などになるリスクが高まります。他にも、排尿や排便などの障害なども考えられます。

出産を諦めるという、苦渋の決断をしなければならないだけではなく、更年期障害のような症状が出れば、QOL(生活の質)の低下は避けられません。だからこそ早期発見が重要なのです。

がん検診は、身を守る最善策

早期発見のためにも、定期的ながん検診を受けることは大切です。市区町村でも女性のがん検診を行っています。しかし、現在のところ市区町村でのがん検診の受診率は、約20~30%とも言われます。忙しいことを理由に受診しない場合や、情報不足のため受診をしたことがない方もいるかもしれませんが、自治体で行っている検診には積極的に参加し、自分の健康管理を行うことは大切です。

特に子宮頸がんは、検診を受けることで、体内にがんの前身とも言える「前がん病変」というものが確認できるため、「予防できるがん」と言われています。

また、女性特有のがんは初期症状が出にくいので、定期的に検診を受けて発見する必要があります。
閉経前後の年代になると、不正出血を閉経前のホルモンバランスの乱れとみなしてしまい、がんの発症を見逃してしまうケースなどがあります。

積極的に予防・検診を

生活習慣や食生活からの、がん予防へのアプローチももちろん大切です。しかし、女性特有のがんの特徴を考慮すると、定期的ながん検診が重要です。お住まいの自治体で行っているがん検診を確認し、受診してみましょう。

早期発見出来れば治療コストも少なくて済みますし、ある程度の質を保って日常生活を送ることもできます。そして、何より自身の命を守る最善策の一つになるのです。

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