心の持ちようでがんの再発を乗り越える!

誰でも、がんの宣告を受ければ、大きな衝撃と不安に打ちのめされます。そして、がんの摘出手術を終えたとしても、「再発」という言葉に苛まれることもあるでしょう。しかし、がんと付き合うには「心の持ちようが大切」です。また、再発は予防していく手立てがあると考えられています。

「再発」をいたずらに恐怖や心配と捕らえず、精神面からも食生活の面からも向き合っていくことが大切なのです。

「再発」という敵を知る

がんは、なぜ再発するのでしょうか?

がん組織を根こそぎ切除して移転が見つからなければ、論理上、再発は起こらないはずです。しかし、切除をした場合でも10~20%の人が、5年以内に再発するとも言われています。なぜなら、がんは血液やリンパ液に入り他の臓器に飛ぶことができる性質があるからです。

「がんが転移する」というのは、がんが血液やリンパ液に飛び、そこで腫瘍を形成することを指します。転移巣が小さければ、診断で見つけることは極めて難しい状態です。

さらにやっかいなことに、がん検診で見つかった時点ですでに他に転移しているケースもあります。診断時に遠隔転移が見つかる率は、胃がんや大腸がんが約20%、肺がんが40%もあると言われています。さらに、目には見えず診断では見つからない微小な転移を合わせると、7割以上と考えられています。

これらの数字を見るだけでは、「再発」は避けることが困難で、恐ろしいと感じるかもしれません。しかし、逆の発想をしてみると、がんの「再発」は、想定内の出来事というように捉えられるのではないでしょうか。

がんを「慢性疾患」と考えてみては?

「がんも糖尿病や高血圧と同じ慢性疾患。本当に治る病気というのは、もしかしたらカゼや軽い気管支炎や、手術が間に合った虫垂炎などの感染症くらいでは」と話すのは、聖路加国際病院 精神腫瘍科医長の保坂隆氏。

例えば、糖尿病は、病状が悪化すれば視力を失うことも、腎臓が弱って透析を受けなければいけないこともあります。高血圧も塩分制限と薬物療法をつづけていく必要があります。これらと同様に、がんを特別視せずに「慢性疾患」として受け止めることも、気持ちを軽くする一つの考え方なのだそう。

再発しても死と直結せずに、「病気との長いつきあいが始まったくらいに受け止めてはどうだろうか」と同医師は語ります。

このような意識の転換により、大きく圧し掛かっていた不安や恐怖は、きっと和らぐのではないでしょうか。

がん再発を防ぐための食料品目とは?

愛知がんセンターの報告によると、野菜や大豆製品の摂取量が多いとがん治療後の予後(生存期間)が良好という報告もあります。たとえば、豆腐や生野菜を週に3回以上食べていると、再発によるがんの死亡リスクが減るという報告も。野菜や大豆は、抗酸化力や肝臓の解毒機能を高めるなど、抗腫瘍作用があると考えられるからです。

漢方薬に使われている生薬も同様の作用があると言われています。たとえば、胃がんで全摘出手術をした場合、栄養の摂取が悪くなり、抗がん剤でさらに免疫力を落としてしまいます。そのため、漢方治療を併用させ再発予防に繋げる取り組みもあります。

また、免疫力や抗酸化力を高めるサプリメントなども再発防止の助けをしてくれます。そして、生活習慣や食生活の改善も、免疫力を高めるための重要なポイントとなります。

「病は気から」心の持ちようを変えてみましょう

がんの再発を乗り越えていくには、精神的なあり方や食生活などが大きく影響を与えていきます。「病は気から」と古くから言われていますが、心の持ちようをポジティブに変えていくことは大切なことです。食生活の改善や心のケアに力を入れてみることをお勧めします。

photo credit: Free Grunge Textures – www.freestock.ca via cc