療養生活を支える手段を知ろう!

がんになったときに療養生活をどのように過ごせばよいのか、先行きの見えない思いに不安がつのることもあるでしょう。そのような不安を軽減するためには、療養生活についての情報集めが大切です。ここでは、どのように過ごしたいかということに注目して、少しでも快適に自分らしく過ごすための方法について考えてみましょう。

在宅で支援を受けながら過ごしたい:介護保険の利用について

「自宅にいて体調が悪くなったときに誰に相談すればよいのだろうか」「一人暮らしで、体調が悪いから洗濯や掃除など身の回りのことを支援してほしい」など在宅で必要となるサポートは、介護保険が利用できます。利用できるサービスについては以下のようなものがあります。福祉用具のレンタル、福祉用具の購入、訪問介護、訪問入浴、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーション、デイサービス、ショートステイ、住宅改修などです。

同じ病気の人たちと話がしたい:患者会、患者サロンの利用

自分ががんだと診断を受けてから、周りの人となんとなく打ち解けて本音を言えなくなった。という方は多いようです。心配をかけたくない、同情されたくない、特別な人のように扱われたくないなど、その思いや不安はさまざまですが、誰かに本音を語れないという状況は、ストレスになります。そんなこころのストレスを解消するためにも、「同じ病気を抱えた人たちと情報を交換したい」「心を開いて話がしたい」という方には、患者会や患者サロンがあります。かかりつけの病院の中にある場合が多いので、まずは医師や看護師に相談してみましょう。

がんについて相談をしたい:がん診療連携拠点病院「相談支援センター」

2014年の段階で、全国のがん診療連携拠点病院に設置されている409施設に、がん相談支援センターがあります。がん診療連携拠点病院にかかっていなくても、治療上の悩み、心の悩み、経済的な悩みなどを相談することができます。患者本人だけでなく、家族も相談できます。相談方法は電話や面談も可能です。お近くの相談支援センターを探したいときには、がん情報サービスが役に立つでしょう。

病気でも仕事を続けたい

「病気でも仕事を続けたい」「治療を受けながら仕事を続けたい」と思われる方も多いでしょう。会社や公的な制度を使って仕事を続けられるのでしょうか? どこに相談すればよいでしょうか? そのような悩みも「相談支援センター」にご相談ください。適切なアドバイスが受けられるでしょう。

食事を楽しみたい

がんになって吐き気、嘔吐があり食事がすすまない、治療による副作用で口内炎ができた、味覚の変化、食欲の低下、嚥下困難により食事がとりづらくなってきた。そのような場合には、病院の栄養士に相談してみましょう。あなたの生活、嗜好や状態に合わせて、食事の取り方や栄養状態を維持する方法について提案をしてくれます。また、毎回、自分や家族が食事を作ることが大変な場合には、インスタント食品や宅配弁当などもありますので、利用してみてはいかがでしょうか。そのような情報も栄養士が持っている場合がありますので、ぜひ聞いてみましょう。

倦怠感へのアドバイス

倦怠感とは、「体がだるい」「体がしんどい」など何か行動しようとするときの疲れやすさや脱力感です。がん治療を受ける方の多くが経験する症状のひとつであり、療養生活を考えるうえで、倦怠感をいかに軽減するかは大切になってきます。そこで、最後に倦怠感を緩和する手立てを見てみましょう。

1.倦怠感のパターンを知る

自分がどんなときに倦怠感が強くなるのか、症状や倦怠感が強くなった行動を書きとめてみましょう。そうすることで、自分の症状を客観的に見ることができるようになります。倦怠感を引き起こす原因を避けることで、倦怠感の増強を防ぐことができます。

2.活動と休息のバランスを保つ

健康なときと比べて、倦怠感があると、以前はあたりまえのように行っていたことも難しくなります。一日のなかで、自分が行いたいことの優先順位をつけましょう。そして、なにもかもを自分ひとりで行うのではなく、周囲のサポートも得ながら活動量をコントロールすることが大切です。また休憩しながら、ひとつのことを行うようにすると、体の負担が軽減します。

3.栄養と水分を補給する

治療中は、吐き気や下痢などの症状により栄養を取りづらくなります。消化の良いものを摂取し、水分補給に努めましょう。水分補給は、疲労物質を対外に排出してくれるので倦怠感の軽減に役立ちます。

4.血液・リンパ液の循環を促す

マッサージや入浴を適度に行うことで、血液やリンパ液の流れがよくなると倦怠感の軽減にも期待できます。適度な運動もよいでしょう。ただし、マッサージ、入浴、運動はそれぞれ身体に負担をかけることでもあります。程度や回数など医師と相談しながら行いましょう。

5.リラクセーションや気分転換を図る

好きなことを楽しむ時間を見つけましょう。趣味を楽しんだり散歩で気分転換したりすることは心身のリラクセーションになり、倦怠感の緩和につながります。

少しでも療養生活への見通しが立つと不安も軽減され、前向きに治療を考えることができます。まずは疑問に思ったことを担当医や看護師にたずねることからスタートして、必要な情報をいろいろ集めていきましょう。


参考:

(B)画像番号  185574280