がんの治療・療養中に子育てをする人のための支援制度

子育てをしながらがん治療を受けている患者さんがいらっしゃると思います。そのような方々のなかには、経済的な問題や、治療と子育ての両立で悩みを抱えているケースが少なくないでしょう。そこで今回は、がんの治療・療養中の子育てで知っておきたい支援制度やサービスについてご紹介します。

がんの治療・療養中に利用可能な子育て支援制度とサービス

子育て中の人がんを患ったときには、さまざまな手助けが必要になります。しかし、ご家族の力だけでは、患者さんを支えるのが難しい場合があるでしょう。そのようなときに利用したいのが、がんの治療・療養中の子育てをサポートしてくれる支援制度やサービスです。

例えば、厚生労働省が支援する「ファミリー・サポート・センター」があります。これは、子育ての支援を受けたい人に、市区町村が支援をしてくれる人を仲介する事業で、子どもを持つすべての家庭を対象にしています。利用するには、会員登録が必要です。会員は、保育施設への子どもの送迎、保育施設の時間外に子どもを預かる、保護者の通院時などに子どもを預かるといった支援を受けられます。また、自治体によっては子どもが体調不良のときや、夜間・休日でも支援を依頼できます。利用料金や支援を依頼できる時間帯、支援の内容は各市区町村によって異なるので、お住いの地域のファミリー・サポート・センターに確認してください。女性労働協会のwebサイトでは、全国のファミリー・サポート・センターを検索することができます。

自治体などが提供する公的な支援サービスは、利用料金が比較的低く抑えられている一方で、利用できる時間帯などに制限がある場合があります。しかし、民間が提供するベビーシッターなどのサービスは、患者さんとその家族のニーズに応じて融通がききやすい反面、公的な支援よりも利用料金が高額になる可能性があります。

患者さんやご家族だけで悩まずに相談を

患者さん自身やご家族だけで悩むのではなく、主治医や担当看護師、かかりつけ施設のソーシャルワーカーや相談窓口、自治体の「子育て支援課」などに相談するのもしてみてください。子どもの一時預かり(一時保育)施設、児童養護施設の短期入所などの紹介をしてもらえる場合があります。また、育児や家事の支援サービス提供する会社を利用するなどの提案を受けられるかもしれません。

無理せずにがん治療と育児を両立するために

子育て中のがん患者さんは、子どもを預けて治療を受けることに抵抗を感じるかもしれません。しかし、がん治療を計画どおりに進めるためには、やむを得えない場合があります。子どもとの関わり方や、受ける予定のある育児支援を子どもにわかりやすく伝える方法など、疑問や不安に感じることはどんな些細なことでも専門家に相談してください。専門家の助言を受けながら支援内容に関する理解を深めることで、より安心できるはずです。さまざまな育児支援を活用して、がん治療を乗り越えましょう。

 

参考: