食欲不振対策に!がん治療中の食事の工夫

がんの治療中に食欲不振に陥るケースがあります。体のためには食べなければいけないとわかっていても、そのようなときに無理をして食べるのは、がん患者さんにとってかなりつらいことです。そこで今回は、食欲がないときの対策や食事の工夫についてご紹介します。

食欲不振対策の4つのポイント

がん自体やがん治療によって生じる影響のなかでも、食欲不振はごく一般的な症状だといわれています。まずは、基本的な対策について確認しましょう。

原因が明らかなときはその対策を

食欲不振は単に食欲が落ちているだけでなく、吐き気や味覚異常、むせやすい、口内炎などさまざまな原因によって発生します。原因がわかれば対策も取りやすくなるので、食欲のない理由を自分なりに考えてみましょう。心あたりがない場合は、担当医や看護師に相談してください。

食べられるときに食べられるものを口にする

食欲がないなかでも、何かを食べたい気がするときや、食べられそうだと感じるときがあると思います。朝・昼・晩の決まった時間にこだわらず、患者さんの望むタイミングで食べたいもの、食べられるものを口にするようにしてください。また、患者さん自身が食べものを口にできそうなタイミングを見つけることも大切です。

しかし、食べたいときに調理で手間や時間がかかると、せっかくの食欲が消えてしまうことがあります。あらかじめ、手軽に口にできるものを用意しておくといいでしょう。個人差はありますが、のどごしがいいもの、冷たいもの、酸味があるもの、味つけの濃いものが食べやすいようです。

たんぱく質が豊富な食品から食べられるものを探す

すぐに口にできる食べものとなると、おにぎりや麺類、果物など糖質が多くなりがちです。そこで、たんぱく質が豊富な食品から食べられるものを意識的に探すようにしてください。乳製品や卵、大豆製品などは比較的口にしやすいので、さまざまな料理に用いるといいでしょう。

例えば、チーズはさまざまな料理に活用できます。パンや肉、野菜、卵などに乗せて焼いたり、すりおろしてスープやサラダ、パスタなどにかけたりするといいでしょう。

栄養補助食品を活用

通常の食事だけでは必要な栄養が十分に得られない場合は、栄養補助食品の利用を検討しましょう。担当医や栄養士に相談すれば、購入方法などのアドバイスを受けられるはずです。

少しでも食べられるような工夫をしよう

体力の維持や免疫力向上のためには、バランスのとれた食事が重要です。しかし、無理をしながら食べる必要はありません。肩の力を抜いて、少しでも食べられるような工夫をしましょう。以下にその例をご紹介します。

盛り付けを少量にする

健康な人の食事と同じように盛り付けると、食欲のない人はその量に圧倒されてしまいます。食べ残しの罪悪感を和らげ、完食の達成感を味わえるように、盛り付けは小皿や小鉢に一口、二口程度の量にすることをおすすめします。おにぎりも一口サイズにするといいでしょう。もっと食べられそうな場合は、おかわりで対応するようにしましょう。

盛り付けの見た目を工夫する

盛り付けの見た目がいいと、食欲にも好影響があります。付け合せや器で彩りを添えて、視覚的にも食べることを楽しめるような工夫をしましょう。

食事をする場所を変える

食事をする場所を変えると気分転換になり、食が進むことがあります。庭やベランダ、外が見える窓際など、リラックスできる場所を選んでみましょう。

食事の時間を調整する

人によっては、1日のなかで比較的コンディションのいい時間帯があるかもしれません。食事のタイミングをその時間帯に合わせて調整するといいでしょう。

過度の心配をせず食欲不振を乗り越えよう

がん治療の副作用が原因の食欲不振は、多くの場合その症状が治まればまた食べられるようになります。過度の心配は不要なので、医師の指示に従って食欲不振を乗り越えましょう。また、体重減少や栄養状態の不安がある場合は、担当医や看護師に相談してください。

 

参考: