手術をしたほうが良いのか?がんの部位別、病気ステージ進行度による違い

がんを発症して治療を受けていく際に、直面する大きな壁のひとつに、「手術をするほうがいいのか?」という疑問があります。がんを発症する部位や1~5期のステージの段階により、手術・化学療法・放射線療法と治療法もさまざまであり、手術による切除もタイミングが大きく左右します。この回はそれらを部位別、ステージ別に紹介します。

15年連続、日本人の死因トップ―肺がん・胃がんの手術は必要か?
治療法やステージの進行度により、がんを患っても助かる確率は変ります。胃がんの1~2期の治療法は外科手術であり、3期はがんの状態により化学療法のいずれか、もしくは併用します。4期では手術は困難であり、化学療法か放射線療養になります。5期では生存率が急降下します。
肺がんは、腺がん・扁平上皮がん・小細胞がん・大細胞がんの4種に分けられ、小細胞がんの治療が最も困難であり、初期で発見されても転移の可能性があり手術はしません。小細胞以外の肺がんは、2期までは化学療法でがんを小さくしてから手術、3期は状況により違い、4期では手術はしないと言われています。

自覚症状が出にくい肝臓がん、症状が出たときはすでに遅い

肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、病気が進行していても、自覚症状が出にくいとされています。そのため、早期発見が命の鍵を握ります。手術が可能なのは、肝機能が良いことが条件であり、ぎりぎり3期までと言われています。肝臓がんで機能が衰えている5期になると手術は困難です。
ただし、ウイルス性肝炎や肝硬変を合併している場合は、手術ができないことが多く、また肝機能が低下していても、手術ができた場合ですら5年以内に再発する割合が80%もあると言われています。

早い時期に発見されれば、高い確率で助かる大腸がん

大腸がんのステージは0~4期まであり、0~2期くらいまでの治癒率は高く、0~1期までの手術でがんを取り去れば「よし」として、あとは5年間、経過観察をするのが一般的です。
大腸がんの治療は手術、と言われていますが、3期からは手術の前に化学療法でがんを叩きます。4期の場合は、肝臓や肺など遠隔転移しているがんを切除し、大腸の原発巣も取れるものは徹底的に取り去ります。原発巣が取れなければ化学療法になり、原発巣と遠隔転移したがんの両方とも取れなくても化学療法。もし小さくなったら手術をする、というケースが最近は増えています。

がんの始まりをキャッチする勇気を

肺・胃・肝臓・大腸がんの手術ができるステージについて紹介しました。やはり、がんの種類によって、早期発見・手術のタイミング・治療法・進行度合いなどが、大きく命を左右してしまいます。がん発症の大きな要因のひとつとなる「ストレスから来る免疫力の低下」があります。がんから身を守るためには、個人の健康管理はもとより、定期的な検査や、自覚症状への認識などを重視していくことが必要です。
どこか不変を感じたら、すぐに医師に相談することががん予防の第一歩です。

photo by http://www.flickr.com/photos/interplast/55767480/