スーパーフードはがんの治療・療養の役に立つ?

最近、「スーパーフード」といわれる食品が注目されています。それはどのような食品で、がんの治療・療養にも活かせるものなのでしょうか。そこで今回は、ぜひ抑えておきたいスーパーフードの知識についてご紹介します。

スーパーフードの定義

日本スーパーフード協会では、スーパーフードについて、以下のように定義しています。

  • 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高いこと。あるいは、一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること
  • 一般的な食品とサプリメントの中間に位置するイメージで、食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつこと

さらに、日本スーパーフード協会は、何世紀にもわたって人々の健康に寄与していること、人体への影響が解明されていること、安全性の不安がなく信頼できること、という基準も設けています。

スーパーフードはアメリカやカナダで提唱され始めたということもあり、日本人になじみのない食品が多く、ハードルが高そうなイメージを持つかもしれません。しかし、納豆、味噌、甘酒、緑茶といった身近な食品もスーパーフードなのです。

がんの治療・療養に役立つとされるスーパーフードは?

スーパーフードはさまざまな作用をもつ成分を豊富に含み、一般的な食品よりも効率的に目的とする栄養素を摂取できます。近年、研究が進んだことによってスーパーフードに含まれている成分の具体的な作用、健康の維持・増進につながる機序などがより明確になったことで、脚光を浴びるようになりました。

現在、カカオやココナッツ、アサイーなど30種類以上の食品がスーパーフードであるとされています。そのなかでも、特にがんの治療・療養に役立つとされる食品を、以下にご紹介しましょう。

  • ブロッコリースーパースプラウト
    発芽から3日目のブロッコリーの新芽です。解毒作用、抗酸化作用、免疫力を高める作用をもち、がんの予防効果が期待される「スルフォラファン」を多く含みます。このスルフォラファンは、体内に取り込まれてから3日以上も抗酸化作用が持続することが知られています。
  • 味噌
    人の生命維持に欠かせない必須アミノ酸8種に加え、ビタミン、無機質、不飽和脂肪酸、食物繊維などを含みます。特にメラノイジンは、その強い抗酸化作用が注目されています。また、各種研究によって1日3杯の味噌汁を摂取すると乳がんの発生率が40%減少する(厚生労働省)ことや、味噌の塩分は胃がんを促進しない(広島大学)ことが示されています。

スーパーフードを取り入れる際のポイント

がんの治療・療養中にスーパーフードを取り入れる際は、どのような点に気を配ればいいのでしょうか。

アメリカやカナダで提唱されはじめたこともあり、スーパーフードに認定されている食品は、日本では輸入品としてしか手に入りにくい場合が多く、農薬の使用状況や栽培環境などを危惧する人がいるかもしれません。そのようなときは、そばの実、はと麦、赤米、黒米といった、国産食品を選ぶといいでしょう。また、日本スーパーフード協会が審査・付与している推奨マークの有無を確認するという方法もあります。

スーパーフードの有効成分のなかには、短時間で体外に排出されるものがあります。そのため、一度に大量摂取するのではなく、少しずつこまめにとることを意識してください。また、熱に弱い有効成分もあるため、食品ごとに適した摂取方法が異なる場合があります。最適な摂取方法を意識して、日々の料理に取り入れるといいでしょう。

また、スーパーフードは薬品ではないので、摂取することによる直接の治療効果や少しの摂取で劇的に効果があるというものではありません。個人の体質や病状、健康状態になどによって、得られる作用に違いがあることを理解しておきましょう。

トータルの栄養バランスを意識しよう

栄養豊富なスーパーフードといえど、万能食品ではありません。そればかりを食べていては、トータルの栄養バランスが崩れてしまいます。スーパーフードはあくまでも食生活のサポート役と考え、がんの治療・療養生活に活かせるような工夫をしましょう。まずは主治医や看護師など専門家のアドバイスのもと、病状や体調に合わせて摂取することをおすすめします。

 

参考: