早期発見・早期治療のために!がんの定期検診のすすめ

がんは、2人に1人が発症するといわれるほど身近な病気となっています。早期発見・早期治療をするためには、がんの種類や特徴に応じた検診を定期的に受けることが大切です。そこで今回は、定期的ながん検診についてご紹介します。

がんの定期検診の重要性

がんはかつて不治の病でしたが、現在は治療できる病気となっています。そして、がんを効果的に治療するには、早期発見・早期治療が重要です。また、すでにがんを患っている人は、再発を早期発見するための検診だけでなく、別のがんの検診を受けることも意識しなければなりません。

がん検診の最大のメリットはがんの早期発見で、子宮頸部異型上皮や大腸腺腫(ポリープ)といった、がんになる前の病変を発見できるケースもあります。その場合は、発見された病変を治療することで、がんになるのを防げます。

ただし、がん検診は精度が100%ではないため、見つけにくい場所や形のがんを見落としてしまう可能性があります。しかし、定期的に検診を受けることで、がんを発見する確率を高めることができるのです。がん検診の結果、「がんではない」と断定できないケースでは、「がんの可能性がある」との疑いを持って精密検査を行います。多くの場合は精密検査で陰性となりますが、結果が出るまで受診者に心理的負担をかけてしまいます。また、現在の医療では「自然に消失する生命を脅かさないがん」と「早期の進行がん」の判断がつかない場合があります。

定期検診が推奨されるがん

肺がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんに関しては、定期的に検診を受けることが推奨されています。以下で、推奨されるサイクルや検査方法について確認してみましょう。

  • 肺がん
    喫煙者、非喫煙者を問わず、40歳以上の人は年に1回の検診を受けましょう。特に60歳以上は肺がんのリスクが高まります。胸部X線検査(胸部のレントゲン検査)に加え、「1日の平均喫煙本数×喫煙年数」の式で求められる「喫煙指数」が400以上の人は、痰の検査も行われます。
  • 胃がん
    治癒率が向上しており「治るがん」といわれていますが、それも早期発見・早期治療があってのことです。40歳以上の人は、年1回の検査を欠かさないようにしましょう。検査方法は胃X線検査ですが、一部の市区町村では代わりに胃内視鏡検査を実施する場合があります。受診前に確認することをおすすめします。
  • 大腸がん
    便に血液が混じっていないかどうかを調べる、便潜血検査を行います。40歳以上の人は年に1回受診しましょう。
  • 子宮頸がん
    30代後半から40代で罹患リスクが高まります。20歳以上の女性は、2年に1回の検診が必要です。検査は、問診、視診、細胞診を行います。
  • 乳がん
    日本人の患者さんが年々増え続けているがんです。40歳以上の女性は2年に1回は検診を受けましょう。検査は、問診、視触診、マンモグラフィ検査を組み合わせて行われます。

性別・年齢別のがん発症リスクを理解し定期的な検診を

治療効果や予後のためにも、がんの早期発見・早期治療は非常に重要です。前回の検診結果に問題がなかったとしても、今回も同様に大丈夫だとは限りません。がんの種類ごとに推奨される定期検診のサイクルや医師の指示を守り、継続して受診するようにしましょう。

 

参考: