がんの治療中や治療後の不安感の対処法は?

がん治療中や治療後には、さまざまな理由から、不安でたまらなくなったり、ゆううつになったりすることがあるでしょう。そのようなときには、いったいどうしたらよいのでしょうか。「この不安感をどうにかできないだろうか?」と、自分で何とかしようとお考えの方もいらっしゃるでしょう。そこで、自分でできる対処法をいくつかご紹介します。

不安なことは書き出そう、そして相談しよう

がんの治療中、治療後には、さまざまな副作用が発症することが多いようです。また、合併症など予想外の事態が起きることもあるでしょう。いろいろな疑問がわいてきたり、不安になったりするのはよくあることです。気になっていること、心配なことについては、看護師や医師によく相談するようにしましょう。相談前に、質問したいことについて書き出しておくと、いったい何が気がかりなのか、頭の中を整理し冷静に考える機会にもなるのでおすすめです。また、質問事項を記したものがあれば、効率よく相談することができます。看護師や医師の説明をよく聞いて、できるだけ不安の種を減らすようにしましょう。

さらに、受診前だけでなく、日記のような形で日頃から思ったことを書き記しておくことも、不安感を減らすよい手立てになります。使用した薬や副作用の様子、体調について気がついたことも記録しておくと、治療にも役立つでしょう。日記といえば三日坊主の代名詞ですので、気負わずに継続できるようなスタイルのものを考えてみてはいかがでしょうか。

時には休憩を

がんの闘病中、四六時中「がん」のことばかり考えていては疲れてしまいます。こころの疲れは、不安感や絶望感などのマイナス感情を助長するので要注意です。「がん」を忘れるような休息時間をもつようにしてみてください。たとえば趣味を再開するのもよいですし、手先が器用な方ならば、クラフトづくりに没頭するのもよいでしょう。試合の観戦、映画やDVDの観賞もあります。体の状態に合わせて、いろいろ探してみてください。

簡単にできる気分転換はいかが?

不安感にとらわれてしまったときには、ゆっくり時間を使って体を清潔にし、身だしなみを整えてみませんか。さっぱりとし、よい気分転換になりますよ。手軽にできて、意外に高い効果が得られますので、以下にご紹介する中からひとつでも試してみてください。ひとりではつらい作業は家族の助けを借りましょう。

  • 手浴、足浴

洗面器に38~40℃のお湯をはり、手足をつけます。足の裏や手のひらをもむのもよいでしょう。手浴、足浴のあとは、爪を切ると気分もすっきりします。ただし、爪を切る場合は、爪への負担なども考慮しておこなってください。

  • 体を拭く

60℃くらいのお湯で絞ったタオルで体を拭き、続いて乾いたタオルで肌に残った水気を拭き取ります。暖かい部屋でおこなうようにしましょう。マッサージ効果もあり、おすすめです。

  • 洗髪

ドライシャンプーを用いると手軽に洗髪することができます。ドライシャンプーを頭皮と髪全体につけたあと、軽く頭をマッサージするとよいでしょう。ドライシャンプーの詳しい使い方についてはそれぞれ商品の使用法にしたがってください。

  • 口腔ケア

歯をみがくと、口の中がさっぱりし、食欲も増進するといいます。口内炎などにより歯ブラシの使用を避けたい場合には、口腔用スポンジブラシというものもあります。口腔内がひどく乾燥する場合には、口腔内用保湿ジェルを利用するとよいでしょう。

がん患者会への参加もおすすめ

入院中は、まわりに同病の患者さんがいて、悩みを打ち明けあったり情報交換したりすることができたのに、退院すると、がんに患っているのは自分一人ということで、家族に囲まれていても孤独感を覚えることは珍しくありません。孤独感は不安を強め、精神的なストレスとなって免疫力や治癒力の低下にもつながりかねません。そこで、孤独感があるときには、がん患者同士の交流の場である「がん患者会」に参加してみませんか? 患者同士で語り合うことにより、大きな心の安らぎを得られることは少なくありません。精神的なサポートだけではなく、治療などについての情報や副作用への具体的なアドバイスが得られることもあり、そういった面での不安の解消にも役立つでしょう。現在、がん患者会は小規模なものから全国レベルで活動している組織まであり、会によってそれぞれ個性も違うようです。患者会の情報についてはインターネットや書籍などでも探すことができますので、自分にあいそうだなと思う会が見つかったら、ぜひ参加を検討してみてください。


参考:

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