生活習慣を見直して免疫力を高めよう

がん細胞はどんな人の体にもありますが、必ずしもがんを発症するわけではありません。それは免疫力が正常に働いており、がん細胞を消滅させているからです。免疫力の維持・向上は、あらゆる病気の予防につながります。そこで今回は、免疫の働きを高めるために必要な生活習慣の見直しについて考えてみます。

がん細胞に対する免疫の働き

免疫力は、外部から入ってきたもの、あるいは、体内で発生した異物と判断されるものに攻撃を加え、排除しようとする力のことです。以前、外部から入ってきたことのある異物に対しては、その様子を記憶して速やかに攻撃できるようになっています。こうした免疫の働きは、日々休むことなく繰り返されていています。

がんは、正常な細胞の遺伝子が発がん物質などによって傷つけられたために、突然変異を起こして発生したものです。この突然変異は誰にでも毎日起きていることですが、通常は発生したがん細胞が大きながん組織へと発達しないように、免疫が働いています。

さらに、私たちの体は免疫力以外にも、突然変異を起こした細胞が自ら死滅していくような働き(修復遺伝子の働き)を備えています。

免疫力を高めるために見直すべき生活習慣は?

免疫力を高めるためには、以下にピックアップした項目に注意したいところです。

  • 十分な睡眠をとる
    7~9時間程度の睡眠時間を確保するのが理想です。目が覚めてから朝日を全身に浴びると、その14時間程度経過したころに眠りにつきやすい体内環境が整います。朝6時に起床する人であれば、22時には就寝できるように生活リズムを工夫しましょう。
  • 栄養のバランスに気を配る
    肉や魚、野菜をバランスよく摂取するようにしてください。さらに、食物繊維や発酵食品を取り入れる工夫をしましょう。食物繊維を積極的にとると、腸内の老廃物を排泄しやすくなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。また、乳酸菌や味噌など発酵食品は、腸内細菌のバランスを整える効果が期待できます。免疫細胞の7割は腸でつくられているため、腸内環境を整えることは免疫力向上の重要なポイントとなるのです。
  • ストレスはこまめに発散する
    日常生活では人間関係や仕事など、さまざまなストレスがあります。そして、過度なストレスが続くと、自律神経の乱れにつながります。免疫細胞の7割は腸でつくられると前述しましたが、残りの3割は自律神経が深く関わっています。ストレスはこまめに発散するように心がけ、長く持続しないようにしましょう。
  • 毎日適度な運動をする
    適度な運動をすると、免疫機能の向上につながります。しかし、運動不足を一気に解消しようとして激しい運動をすると、逆効果となる可能性があります。ラジオ体操やウォーキング、軽いストレッチなどを毎日続けるように習慣づけましょう。
  • 禁煙に取り組む
    喫煙は免疫機能に悪影響を与え、発がんのリスクを高めます。また、喫煙者自身だけでなく、周囲の人の健康にも害を与える可能性があります。喫煙に健康面のメリットは皆無なので、強い意識をもって禁煙に取り組みましょう。
  • 体を冷やさない
    体温と免疫力には密接な関係があり、体温が1℃下がると免疫力は3割低下するといわれています。そこで、日ごろから体を温める工夫をしましょう。入浴はシャワーだけで済ませるのではなく、湯船に浸かって体の芯から温まることで、免疫力の向上が期待できます。また、温かい飲みものを飲むこともおすすめです。

笑って免疫力を高めよう

上記以外にも、免疫力を高める工夫があります。それは、笑うことです。笑うとNK細胞が活性化し、免疫力を高める効果があると実証されています。また、大笑いすることは、ストレスの発散にもつながります。テレビ番組を観たり、友だちとおしゃべりをしたりして、1日に一度は笑うようにしましょう。

なお、つくり笑顔でもNK細胞の働きが活発になるとのことです。朝日を浴びながら、あるいは、お風呂で温まりながら笑顔をつくるのも、いいかもしれません。

 

参考: