がん治療の担当医と上手にコミュニケーションをとる方法

がん治療において、担当医とよい関係を築くことは非常に大切なことです。しかし、きちんと意思疎通を図りたくても、担当医の質問にどのように答えたらいいのかわからない場面があるかもしれません。また、本当に自分のことを理解してもらえているのか、不安に感じることもあるでしょう。そこで今回は、担当医と上手にコミュニケーションをとるためのポイントをご紹介します。

担当医との面談で気をつけるべきポイント

がんと診断されると大きなショックを受け、担当医の話を聞くことさえも大きなストレスになるケースが珍しくありません。しかし、がんと闘ううえで担当医との信頼関係は欠かすことができません。それには、担当医とのコミュニケーションがとても大切なのです。

隠しごとをしない

担当医との面談では、症状だけでなく飲酒や喫煙といった生活習慣についてもヒアリングされます。それらは、たとえ他人に知られたくない状況であっても、担当医には正直に伝えてください。隠しごとをすると信頼関係を築くうえでマイナスとなるばかりか、担当医が治療に向けて正しい判断をすることが難しくなってしまいます。

担当医の質問には詳しく答える

担当医に効果的な治療法を提案してもらうには、病状についてできるだけ詳しく伝える必要があります。例えば、痛みについて聞かれたときは、痛みを感じる場所やどのように痛むのかについて、「体の奥が痛い」「ピンポイントで痛い」「お腹全体が痛い」「鈍い痛みを感じる」「刺すように痛い」「電気が走るように痛い」といったように、具体的に表現してください。

なお、面談の前には、いつごろからどのような症状が出ているのかを思い出して、メモにまとめておくことをおすすめします。気になる点や心配な点がある場合は、担当医の質問がなくても遠慮なく伝えてください。

説明が理解できたかどうかを伝える

担当医の説明を受けた際は、何が理解できたのか、何がわからなかったのかをフィードバックすることが重要です。たとえ理解できなかったとしても、それは決して恥ずかしいことではありません。「まったくわからなかった」「専門用語がわからなかった」などと、どこが理解できなかったのかを率直に伝えましょう。

また、「これは○○ということですよね」と復唱して確認するのもいい方法です。

担当医に質問する際の注意点

疑問点を担当医にたずねることは大切なことです。しかし、何でもかんでも質問すればいいというわけではありません。お互いにとって、よりよいコミュニケーションとなるように、気をつけたいポイントがあります。

明確な答えのない質問は控える

たとえ担当医であっても、「私は死ぬのですか?」「この治療をすれば、絶対に助かりますか?」という質問に対して明確に答えることはできません。患者さんにとって最も知りたいことだとは思いますが、そのような質問をしても担当医を困らせるだけなので控えたほうが賢明です。

余命に関しては、ある程度の目安を教えてもらうことはできますが、実際にどうなるかは誰にもわからないことを心得ておきましよう。

質問することが思い浮かばないときは

担当医から説明を受けるときは、多くの場合最後に質問の有無を確認されます。説明を十分に理解して疑問点がない場合には、その旨を伝えましょう。

しかし、疑問点がないからといって、十分に理解しているとは限りません。説明を上の空で聞いている可能性もあるでしょう。そのため、担当医の話を聞くときには、家族に同席してもらうことをおすすめします。

また、「なぜその治療法が最適なのか?」「治療効果はどの程度期待できそうなのか?」「治療のステップは?」「予想される副作用とその対策は?」といったことを思い返してみると、自分がきちんと理解できているかどうかをチェックできます。

限られた時間なかで、担当医の説明をすべて理解するのは難しいものです。一度説明を受けたものの、時間が経ってから疑問点が出てきた場合は、遠慮することなく担当医に質問したり、あらためて説明を依頼したりしてください。

時間を有意義に使うことを忘れずに

時間は無限にあるわけではありません。担当医と自分の双方にとって有意義に時間を使うことも、上手なコミュニケーションのポイントです。

面談を受ける前に、あらかじめ知りたいことのリストを作っておくと、効率よく説明を受けることができます。また、面談では詳細を知りたい人もいれば、要点だけわかればいいという人もいます。詳しい内容は、後日聞き直したいということもあるでしょう。はじめにどの程度まで知りたいのかを伝えておくと、過不足なく説明を受けることができます。

さらに、説明を聞きながらメモをとったり、担当医の許可を得たうえで録音したりしておけば万全です。

 

参考: