がんの予防や治療に役立つ?オリーブオイルの健康効果

健康維持の効果が期待できるとして、注目されているオリーブオイル。2015年には、エクストラバージンオリーブオイルに含まれるオレオカンタールという成分が、がん細胞を死滅させるという研究結果が発表され、がん治療への応用の期待が高まっています。

しかし、市場に出回っているエクストラバージンオリーブオイルには、偽物が多いともいわれています。もし、がん予防の効果が認められているなら、ぜひ活用したいものですが、本物をどのように見分ければいいのでしょうか。

今回は、身近な食品であるオリーブオイルの抗がん作用や、高品質なオリーブオイルの選び方を探ります。

こんなにある!オリーブオイルの種類と品質

健康や美容にいいといわれるオリーブオイルは、スーパーマーケットで気軽に購入できる食材です。店頭には数多くの種類が置かれており、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。

オリーブオイルは、国際オリーブオイル協会(IOOC)の規定によって「バージンオリーブオイル」「精製オリーブオイル」「オリーブオイル」の3つに大きく分けられます。さらに、品質によって8種類に分類されます。

バージンオリーブオイル

化学的処理を一切していない、果実をそのまま搾った天然のオリーブオイルです。

  • エクストラバージンオリーブオイル
    酸度が0.8%以下で、風味、香りともに完璧な最高峰の食用オリーブオイルとされます。
  • ファインバージンオリーブオイル
    酸度が2%以下で、エクストラバージンオリーブオイルとほとんど遜色のない食用オリーブオイルとされています。
  • オーディナリーバージンオリーブオイル
    酸度が3.3%以下で、風味、香りともに良好なもの。食用として販売できるかどうかは、その国の規準によります。
  • ランパンテバージンオリーブオイル
    酸度が3.3%を超え、そのままでは食用に適しません。精製オリーブオイルの原料となります。

精製オリーブオイル

物理的もしくは化学的に精製したオリーブオイルです。

  • リファインドオリーブオイル
    ランパンテバージンオリーブオイルを精製して、酸度を0.3%以下に調整したものです。
  • リファインドオリーブポマースオイル
    バージンオリーブオイルの絞りかすに残った油分を有機溶剤によって抽出したもので、「オリーブオイル」を謳うことはできません。基本的には工業用として扱われますが、さらに精製して酸度を0.3%以下に調整されたものは食用として販売されることもあります。

ピュアオリーブオイル

精製オリーブオイルとランパンテ以外のバージンオリーブオイルをブレンドした、食用のオリーブオイルです。

  • ピュアオリーブオイル
    リファインドオリーブオイルとバージンオリーブオイルを混合して、酸度1%以下に調整されたもので、単に「オリーブオイル」とだけ表示されるケースもあります。格安で販売されていますが、オリーブ本来の風味は失われていることがほとんどです。しかし、香りの少なさやマイルドな味わいが、調理用としては便利な場合もあります。
  • オリーブポマースオイル
    リファインドオリーブポマースオイルとバージンオリーブオイルを混ぜたものです。酸度は1%以下に調整されています。

オリーブオイルが健康にいいといわれる主な理由

オリーブオイルの主成分はオレイン酸で、実に70%以上を占めています。オレイン酸は酸化しにくい性質を持ち、悪玉コレステロールを減らす作用があるため、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を予防するといわれています。

エクストラバージンオリーブオイルに含まれるオレオカンタールに注目

2015年、米国の研究グルーブが、エクストラバージンオリーブオイルに含まれるオレオカンタールという成分に抗がん作用があると発表しました。それによると、がん細胞にオレオカンタールを塗布して観察したところ、30分から1時間でがん細胞が死滅したとのことです。

これは、ポリフェノールの一種であるオレオカンタールが、がん細胞のリソソーム膜を破壊したためだと推察されています。また、正常細胞が無事だったのは、リソソーム膜ががん細胞のものより丈夫なためだと考えられています。

品質の高いオリーブオイルの選び方

オリーブオイルの健康効果を享受するには、有用な成分が多く含まれる高品質なものを使うことが重要です。以下で、品質の高いオリーブオイルのチェックポイントを確認してみましょう。

  • 価格
    高価格なものが高品質とは限りませんが、かなり安価で販売されているものは、品質が高いとはいえません。
    • 生産者の詳細な情報が記されているかどうか
      ラベルに詳細な生産者の情報が記載されているかどうかを確認しましょう。なかには、WEBサイトで情報を開示している生産者もいます。
    • 酸度が0.8%以下かどうか
      最高品質のエクストラバージンオリーブオイルは、酸度が0.8%以下です。
    • オーガニック認証の有無
      使われているオリーブが、無農薬で育てられたものかどうかを確認しましょう。
    • 低温圧搾(コールドプレス)製法で作られているかどうか
      高温で煮詰められたものは、酸化している可能性があります。低温圧搾されたものを選びましょう。
    • 容器が黒いガラス瓶、もしくはステンレスかどうか
      オイルは光に当たると酸化してしまいます。遮光性のある黒いガラス瓶かステンレス容器に入っているものを選びましょう。

オリーブオイルを健康維持に役立てよう

日常的に使う食用油で健康維持ができるとあれば、積極的に食生活へ取り入れたいものです。そのためには、高品質なオリーブオイルを見極めたうえで購入するようにしましょう。

 

参考: