がんの治療中、療養中でもおしゃれを楽しもう!ネイル編

がんの治療中、その副作用による爪の色や形状の変化に悩む方も多いのではないでしょうか。

女性としては、病気に関係なく手元のおしゃれには気を配っていきたいですよね。今回は、がん治療中や療養中のネイルのケアやおしゃれのポイント、注意点についてご紹介します。

どうして爪に変化が起こる?

抗がん剤は分裂が活発ながん細胞を攻撃しますが、分裂が活発な正常な細胞にも影響を与えます。そのため、爪を作り出す爪母細胞が影響を受けてしまうと、爪にスジができたり、割れたり、黒ずみ、はがれなどのトラブルを生じます。

日本人成人の手の爪が伸びる平均的な速さは、1日におよそ0.1㎜だそうです。足の爪の伸びる速度は、手の2分の1から3分の1の速さといわれています。したがって個人差がありますが、トラブルを生じた爪が再生するには半年ほどかかるとされています。

基本的な爪のケア方法

治療前に比べると、治療中や治療後は体のいたるところが傷つきやすくなっているので、トラブルを予防し悪化をふせぐために、やさしくいたわるケアをしていくことが大切です。爪についても同様で、そのための基本的なお手入れについてご紹介します。

  • 爪切り

爪切りを使用して、伸びた爪を切ると3~4kgの圧が爪にかかるそうです。この圧の負担を少なくするためにも、ファイル(爪やすり)を使用したお手入れが望ましいでしょう。

ファイルの使用方法は、(1)ファイルの端を親指、人差し指、中指の3本で軽く支えてもちます。(2)ファイルを当てる角度は爪に対して指の腹側から45度にし、同一方向に動かします。(3)爪の形の整え方は、はじめに爪の先端を平らに削り、次に左右の角をとります。

  • 爪の保湿

爪のささくれや割れなどのトラブルをできるだけ抑え、爪の成長を助けるためにも、できれば治療前から、忘れずに爪の保湿ケアをすることが大切です。

保湿方法は、オーガニックオイルやクリームなど低刺激の保湿剤を爪の根元になじませて、爪の生え際から全体を優しくマッサージします。

ネイルカラーの楽しみ方

治療中、治療後の爪の状態には個人差がありますが、ネイルカラーをすると、外観の変化をカバーしてくれる場合があります。ネイルカラーを楽しむ基本的なポイントも、爪をいたわることにあります。爪には低刺激性の商品を使用しましょう。何度もネイルカラーの塗り直しを行うと、それだけで爪に負担をかけることになりますので、長持ちさせるためにベース、カラー、トップコートを組み合わせての塗布がすすめられています。

カラーを落とす方法についてもいろいろな商品が出ています。通常の水仕事には強くてもお湯に浸すとゆっくりとシールのようにはがせるものや、アルコール性のリムーバーで落とすことのできるものがあるので、説明書や商品概要を確認して、希望にあったものを選択するようにしましょう。

次に、多くの方が抱えやすい爪の副作用の症状に応じたネイルの楽しみ方をみてみましょう。

  • 爪の黒ずみ

爪の黒ずみは、主成分が水でできており保湿成分も多く含まれているアクアネイルを使用して、カバーすることができます。このアクアネイルは、ネイルカラー独特の嫌な臭いもなく安全・安心に使用できます。

  • 爪の凹凸

爪の凹凸には、ベースコートを2~3度ほど重ね塗りする方法や、爪の表面をなめらかに保ちカラーの持ちを良くするリッジフィリングベースコートなどを使用する方法があります。

表面をなめらかにしたあとに、カラーやネイルシールを貼ると凹凸が目立ちにくくなります。

  • 爪のはがれ

爪のはがれは、治療中であれば自然にはがれるのを待つほうが望ましいようです。それでも、日常生活において爪の引っ掛かりなどで不便を感じる場合は、水性のアクアネイルベースを重ね塗りする方法があります。また、症状にもよりますが、治療が終了している場合であれば、ジェルネイルでコーティングするといった方法もあります。

注意点

治療中や治療後のネイルカラーを楽しむうえで注意しておきたい点がいくつかあります。爪のトラブルは、セルフケアも大切ですが、痛みや出血、指と爪の間に隙間ができてしまったときには、自己判断で対処せずに治療担当医や皮膚科医に相談するようにしましょう。

特に、指と爪の間に隙間ができてしまったときには、その隙間に水や異物だけでなくいろいろな病原菌が入り込み、感染症を起こすこともありますので、自己判断で無理にコーティングせずに早めに医療機関を受診し、ケア方法の指示を得るようにしましょう。

常に目にするからだの一部だからこそ

ちょっとしたことで治療中も治療後も明るい気持ちになれる方法があります。今回は、その一つとして、がん治療中や治療後でも楽しむことのできるおしゃれ、ネイルカラーについてご紹介しました。手元は、日常生活のいろいろな動作の中で、自分自身も常に目にするからだの一部です。爪にあらわれた症状を目にするたびに、がんの治療中であることを思いだすのはつらいですよね。副作用だから仕方がないとあきらめてしまわず、爪のおしゃれについてもできそうなことから挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

参考: 

あきらめないがん治療 輝鳳会がんのクリニック 詳しくはこちら