がんは生活習慣病!家族で改善に取り組もう

がんの原因は生活習慣に関わるものが多く、日常的な工夫や意識づけで予防できるといわれています。特に食事は、家庭での取り組みが重要です。生活習慣の問題は大人になってから浮上するものではなく、子どものころからの習慣形成の結果だという一面もあります。そこで今回は、家族の生活習慣を見直してみましょう。

生活習慣病は成人だけの問題ではない

生活習慣病は1996年までは成人病と呼ばれていました。それは、生活習慣病の原因の多くが、加齢によるものだと考えられていたためです。しかし、研究が進むにつれて、生活習慣がその発症に大きく関与していることが明らかになってきました。つまり、生活習慣病はある日突然発症する成人だけの慢性病ではなく、子どものころから意識すべき問題なのです。

がんを防ぐための生活とは

がんの主な原因は、大きく分けて以下の5つが考えられます。

  1. 喫煙と受動喫煙
  2. 飲酒
  3. 肥満
  4. 食事(塩分の過多、野菜・果物の不足)
  5. 感染(ウイルスや細菌など)

それぞれを、日常生活でどのように改善できるか考えてみましょう。

喫煙と受動喫煙

喫煙が原因になると考えられるがんは、肺がん、口腔がん、咽頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、すい臓がんなどです。また、他者の喫煙で生じる煙を吸い込む受動喫煙によって、肺がんを引き起こす可能性も指摘されています。

社会的には禁煙が標準となり、駅や映画館といったさまざまな施設は終日禁煙です。また、喫煙スペースによる分煙も推進されています。外出先での喫煙は肩身が狭いため、せめて自宅では気兼ねなく吸いたいと思う方もいらっしゃることでしょう。

しかし、受動喫煙は成長期の子どもに大きなダメージを与えかねません。非喫煙者の成人にとってもがんのリスクとなり、特にがん治療後の家族がいる場合は再発の可能性を高めることになるのです。

家庭での喫煙ルールを決めて、受動喫煙をすることのない環境を整えましょう。

飲酒

飲酒によるリスクが指摘されているがんには、口腔がん、咽頭がん、食道がん、肝臓がん、乳がんなどがあります。

飲酒の適量は個人差が大きく、そのときの体の状態にも左右されるため、一概にはいえません。しかし、厚生労働省が推奨する国民健康づくり運動「健康日本21」にて示されている目安は、1日平均純アルコールで20g程度です。これは、ビール中びん1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、焼酎0.6合(約110ml)、ワイン1/4本(約180ml)に相当します。

たとえ適量であっても、毎日飲んでいては肝臓に負担をかけてしまいます。週に2日は飲酒をしない、いわゆる休肝日を設けましょう。

肥満

肥満がリスク要因に挙げられるがんは、大腸がん、食道がん、すい臓がん、子宮体がん、腎臓がんなどがあります。

摂取エネルギー量が消費エネルギー量を超えると、体に脂肪が蓄えられて肥満につながります。1日の活動に必要なエネルギー量を把握して、それを大きく上回るエネルギーを摂取しないようにしましょう。また、体を動かすことで、消費エネルギー量を増やすのも効果的です。

なお、1日に必要なエネルギー量は、日常生活や運動による活動量によって異なります。例えば、活動量の少ない成人の場合、男性は2000~2400kcal、女性は1400kcal~2000kcalが目安です。農林水産省のホームページで、自分の数値を確認してみましょう。

食事

塩分の摂取過多は胃がんの、野菜・果物の摂取不足は食道がんや胃がんのリスク要因になるといわれています。これらは、子どものころからの食習慣に影響されるところでもあるでしょう。

塩分の多い濃い味つけに慣れていると、薄味の食事では満足できなくなります。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、1日あたりの食塩摂取量を男性は8g未満、女性は7g未満を目標値に掲げています。がんだけでなく高血圧や循環器疾患の予防にもなるので、意識して減塩するようにしましょう。

また、「健康日本21」では、1日に野菜を350g摂取することが目標とされています。果物とともに、毎日しっかりととるようにしましょう。そのまま食べるのが難しい場合は、ジュースやスープ、スムージーなどに加工することをおすすめします。

感染

子宮頸がんや肝臓がん、胃がんは、発症にウイルスや細菌への感染が関与していると指摘されています。そのようながんは、定期的に検診を受けることで早期発見が可能です。定期検診を家族の習慣として、定着させていくといいでしょう。また、子宮頸がんはワクチンの接種で予防することができます。

家族で健康的な生活について考えよう

生活習慣の改善は、個人よりも家族で取り組むほうが効果的です。特に食事に関しては、子どものころからの習慣が大きく影響します。家族みんなで、健康的な生活について考えてみましょう。

 

参考: