免疫力を維持するためにも低体温にはご注意!

最近、低体温の人が増えてきているそうです。低体温になると、体にどんな影響があるのでしょうか? 今回は低体温の原因とともに、エクササイズや食事などによる改善方法についてご紹介します。

低体温とは?

自分の平熱をご存知ですか? 体温は1日のなかで変動し、午前6~8時が最も低く、午後8~10時に最も高くなります。したがって、平熱は朝、昼、夜1日3回の体温測定を3~4日間続け、その結果の平均から求めます。

現代の日本人の平均的な平熱は36.2℃といわれており、これが36℃以下になると「低体温」になります。

1日のなかでの体温変動は健康な人で約0.5℃ですが、低体温の人は変動の幅があまりありません。

そして、低体温は体にとって大変好ましくない状態なのです。

低体温が体によくない理由

体温が低いと基礎代謝も低くなり、エネルギーの消費量が減って内臓脂肪がつきやすくなります。そして、内臓脂肪の蓄積は高血圧や糖尿病のリスクを高めるとされています。

また、体温が低いと血行が悪くなります。血液の流れが悪くなると新陳代謝が低下し、体調不良や老化をまねきやすくなります。さらに、血液中の白血球が体内をめぐりにくくなり、免疫力の低下につながるのです。体温が1℃下がると、免疫力は約30%も低下するといわれています。免疫力が下がった状態では、細菌やウイルスだけではなく、体内に発生するがん細胞を攻撃する力も弱まってしまうのです。

低体温を防ぐには?

それでは、低体温を防ぐにはどうすればいいのでしょうか? 日常生活のなかで簡単にできる対策をいくつかご紹介しましょう。

  • エクササイズをする
    筋肉は体の中で最も熱を生み出します。運動不足で筋肉が落ちると、低体温の原因となるわけです。また、加齢によっても1年間に約1%の筋肉が失われるとのこと。しかも、筋肉が衰えるスピードは意外に早く、1日動かないでいるだけで0.5%も減少するのだそうです。低体温防止のためにも、毎日適度なエクササイズをする必要があります。

最も手軽なエクササイズはウォーキングです。まずは1日30分間歩くことを目標にしましょう。スクワットのような筋肉をつけるエクササイズもおすすめです。

  • 入浴をする
    お風呂に約10分間つかると、体温が1℃くらい上がります。シャワーは簡便ですが、低体温対策としては毎日お風呂に入るのがおすすめです。
  • 下着を工夫する
    体を冷やさないことも大切です。タイツや腹巻、ズボン下などの冷えを防ぐ下着を1枚追加するのが有効です。

体を温める食材を活用しよう

食べ物には、体を温める作用を持つものと冷やす作用を持つものがあります。毎日の食事に体を温める作用がある食べ物を取り入れることも、大切な低体温対策のひとつです。

それでは、体を温める作用のある食べ物を栄養素別にみてみましょう。

  • たんぱく質:
    魚、たこ、いか、鶏肉、納豆など。
  • 炭水化物:
    そば、ひえ、あわなど。
  • ビタミン:
    かぼちゃ、人参、ごぼう、レンコン、にら、にんにく、しょうが、山芋、ふき、しそなど。
  • ミネラル:
    わかめ、のり、ひじきなど。

飲み物ではほうじ茶やヨモギ茶、タンポポコーヒーなどが体を温めるものとして知られています。アルコールでは日本酒や赤ワインは体を温める作用があるそうです。

調味料ではしょうゆ、みそ、塩、ごま油、黒砂糖などに体を温める作用があります。漬物は体を温める作用のある食材で、例えば体を冷やす食べ物であるナスも、塩漬けにすると体を温める食べものに仲間入りします。また、生で食べるよりも、煮たり揚げたり炒めたりして熱を加えたほうが体を温めることも覚えておきましょう。

まとめ

低体温は、単に体温が低いというだけではありません。基礎代謝が低下し、内臓脂肪の蓄積や免疫力の低下を招きます。50年前には36.89℃だった日本人の平均体温は、現在では36.2℃といわれています。現代の日本人にとって、低体温は決して他人事ではありません。低体温の主な原因としては、筋肉量の減少が指摘されています。適度な運動や入浴を欠かさないようにし、保温性のある下着、体が温まる作用のある食材などを活用して低体温対策をしましょう。


参考: