知っておきたい水分補給のポイント

人間にとって水分は必要不可欠なものです。それでは、1日にどのくらいの水を飲めばいいのでしょうか? また、水ではなく炭酸水やジュースでも大丈夫なのでしょうか? 今回は、私たちにとても大切な水分補給について考えてみましょう。

水の役割とは?

水にはさまざまな物質が溶け込みます。人間が体内に食物の栄養分を取り込み、全身のすみずみにまで行き渡らせることができるのは水のおかげです。体を構成する細胞は生化学反応によって保たれていますが、水はそれらの生化学反応にも欠かせません。

また、水には温まりにくく冷めにくいという性質があります。私たちの体温が一定に保たれているのは、体に多くの水分が含まれているからだと考えられています。

つまり、水分は私たちが生命活動を維持するうえで欠かすことのできないものなのです。

1日に必要な水分量は?

それでは、1日にどのくらい水を飲めばいいのでしょうか? 1日に汗や呼吸などで失われる水分が約1リットル、尿や便で失われる水分が約1.3リットルといわれているので、約2.3リットルは補給する必要があると考えられています。

水分補給の知識あれこれ

水分補給は大切といっても、やみくもに水を飲めばいいわけではありません。注意すべき点もあります。

水の飲みすぎは禁物

過剰な水分の摂取は体に負担をかけてしまいます。限度を超えると、水を飲んでものどの渇きが収まらなくなることがあるのだそうです。1日に飲んでもよい水の量は3リットルまでといわれているので、毎日の摂取量を把握するようにしましょう。

こまめな水分補給が大切

一度にたくさんの水を飲むと、水中毒をおこす危険があります。一気飲みをするのではなく、コップ1杯の水を1日に6~8回飲むといいでしょう。運動をしたときはもちろんのこと、入浴時にも意外に水分を失っています。忘れずに水分を補給してください。

無糖の炭酸水でもOK

無糖の炭酸水も普通の水と同じように体内に吸収されるので、日常の水分補給として飲んで問題ありません。ただし、普通の水よりも満腹感を感じるようです。

また、炭酸水を飲むと骨密度が減少するという話があるようです。しかし、2006年にアメリカで炭酸水の摂取と骨密度には関係がないという調査結果が報告されていますので、あまり心配する必要はないでしょう。

ジュースやスポーツドリンクを水代わりにしても大丈夫?

ジュースやスポーツドリンクを水の代わりに飲もうかと思う人がいるかもしれません。しかし、フルーツジュースや炭酸飲料には8.5~12.5%くらいの糖分が、スポーツドリンクでも4.6~11.2%くらいの糖分が含まれています。水分補給をジュースやスポーツドリンクでまかなうと、多量の糖をとることになってしまうのでおすすめできません。

それでは、コーヒーやビールではどうでしょうか? カフェインやアルコールには利尿作用があるため、逆に体内から水分を排出してしまいます。飲んだコーヒーやビールと同じ量の水分を補給する必要があるといわれています。

適温で水のおいしさがアップ

同じ水分を補給するのであれば、おいしい水を飲みたいですよね。でも、おいしい水を飲むには値段が高めのミネラルウォーターを買わないといけないのでは? いいえ、そんなことはありません。水をおいしく飲むための最大のポイントは、値段ではなく温度です。

よく冷えた水はおいしいですが、冷たいほどいいというわけではありません。人によって好みに違いがありますが、5~12℃くらいの温度がもっともおいしいと感じるようです。冷蔵庫から出したばかりの水が冷たすぎる場合は、室内にしばらく置いてから飲むといいかもしれません。冬場は常温でも十分においしく感じるでしょう。また、適温は水の硬度によっても変わります。硬水は軟水よりも低めの温度で飲んだほうがおいしいと感じる人が多いようです。

まとめ

水は私たちの体の約6割を占め、生きていくうえで欠かすことができません。しかし、普段の生活では、特に意識することなく水を飲んでいることでしょう。自分が1日にどんな形でどのくらいの水分をとっているのか、この機会に振り返ってみませんか? ちょっと足りないかなと思われた人は、朝起きたときにコップ1杯の水を飲むとよいでしょう。朝一番の水分補給は血液の濃度を下げ、胃腸の働きを促すのでおすすめです。


参考: