免疫力をアップするハーブやスパイスが知りたい!

感染予防やがん細胞をやっつけるために免疫力を高めたいと思っているあなた。ハーブやスパイスに免疫力アップの効果があるという話を聞いて、「本当なのかな?」「試してみようかな?」と思ったことはありませんか? 今回はそのような疑問や興味にお答えすべく、免疫力アップの観点からハーブやスパイスの効果について見ていきましょう。

免疫力アップの効果があるって本当?

人によって顔かたちや体つきが違うように、免疫系も人によってそれぞれ異なります。つまり、ハーブやスパイスへの反応も人によって違ってくると考えられ、効果があると言われていても自分には効かなかったり、逆にテストでは効果がないとされても自分には効きめが感じられたりすることがあるようです。まずは周りの声を信じすぎず、自分の体に合うものを探してみるところから始めてはいかがでしょうか。

はたして効果のほどは?

免疫力を高めると謳われているハーブやスパイスは多数あります。それらを野菜も含めていくつかピックアップしてみましょう。

ジンセン

さまざまな種類があるジンセンのなかで、もっともよく知られているのが朝鮮ニンジンです。ジンセンに含まれているジンセノイドには免疫系を亢進させる働きがあり、抗炎症作用や抗がん作用があるといわれています。その効果を確信できるような、大規模な試験が待たれているところです。

ニンニク

ニンニクは薬用植物として長い歴史を持っています。実験で抗バクテリア作用や抗ウイルス作用、抗カビ作用が示されたことから、感染予防効果があるのではないかと考えられています。

また、2006年には南ヨーロッパでニンニクと玉ねぎの摂取頻度とがんのリスクについて調べられています。そこではニンニクと玉ねぎを頻繁に食べると、いくつかのがんのリスクが低くなるという結果が得られていることから、がんを制御する可能性に期待されています。

赤ピーマン

ピーマンは熟すにつれてクロロフィルという緑色の色素が分解され、赤い色素カプサンチンへと変わります。つまり、赤ピーマンにはカプサンチンが豊富に含まれるというわけです。このカプサンチンにはトマトで有名なリコピンと同様の抗酸化作用があるとされているほか、善玉コレステロールを増やす効果や抗がん作用を期待できるとの報告もされています。

エキナシア

「風邪に効くハーブ」「免疫系を亢進させるハーブ」として、よく名前が挙げられるエキナシア。しかし、子どもの風邪をひいている期間と重症度へのエキナシアの効果を調べたワシントン大学の研究では、その効果は確認されなかったようです。また、2005年に437人を対象に行われた大規模な研究でも、風邪への感染率や重症化率への影響は見られなかったそうです。

エキナシアの長期的な摂取を望ましくないとする研究者も多く、ブタクサにアレルギーのある人はエキナシアにもアレルギー反応を起こしやすいとのことですので、服用する場合には注意が必要でしょう。

リコリス

リコリスはスペインカンゾウと呼ばれる植物の根から抽出したエキスで、欧米ではグミやキャンディといったお菓子の原料としてよく使われています。独特の風味からいかにも効果がありそうなイメージが湧きますが、ハーバード・ヘルス・パブリケーションの記事では、リコリスの効果についてほとんどわかっていない一方で副作用の可能性があることから、免疫系亢進という目的のために摂取することは避けたほうがよいとしています。また、リコリスは人によって好みがわかれるので、無理して食べる必要はないようです。おやつとして楽しむ程度にとどめておきましょう。

まとめ

免疫力アップに効果があるとされるハーブやスパイスは数多くあります。しかし現在のところ、「免疫系亢進に効果がある!」と言い切れるものは残念ながらありません。ハーブやスパイスに対する体の反応も、人によって違うと考えられますので、試してみる場合には体調をよく観察しながらにしましょう。また、サプリメントの形で摂りたい場合には、治療の妨げになることがないように、あらかじめ担当医に相談するようにしましょう。


参考: