がんの療養中に「色」の持つ力を活用しよう!

がんの療養中に気持ち前向きになれないことはありませんか? カラーセラピーなどで知られるように、視覚的な刺激は精神的な面にも影響を与えます。今回は、がんの療養中に少しでも前向きに明るく過ごすための「色の力の活用」についてご紹介します。

「色」の与える効果

視覚的な刺激は心や体にどのような影響を与えるのでしょうか。人は目からいろいろな情報を取り入れ、それらを心地よい、不快などさまざまに脳で感じます。例えば、同じ空でも、晴天の空色と雨の日の暗雲の色とでは、それを見たときに受け取る感じが違いますよね。視覚的な刺激は、気持ちのあり方にまで影響を与えることができるのです。

また、ある実験では、色の持つ刺激が自律神経にまで影響を及ぼすことが報告されています。これは、「赤」と「青」の色に統一されたそれぞれの部屋に入った人の体温と脈拍を測り、色の効果を調べるというものです。計測の結果、多くの人が青の部屋と比べて赤の部屋のほうが体温と脈拍が高くなりました。この結果から「赤」は交感神経を活発にすると推測できます。赤や黄色などの暖色系は交感神経を、青や紫などの寒色系は副交感神経を活発にする効果が期待できると言われています。

それぞれの「色」の効果

さまざまな色がありますが、それぞれの色は具体的にどのような効果をもたらすのでしょうか? いくつか色を取り上げてご紹介しましょう。

  • オレンジ

太陽や炎のようなあたたかいエネルギーを与える色です。人の心を開き陽気な気持ちをつくり出したり、傷ついた心に勇気を与えたりする効果があります。また、消化器官を刺激するため食欲を促進する効果も期待できます。

  • 黄色

太陽からの自然光に近い色であり、希望を与えて楽しい気持ちにさせる効果があります。また、左脳を刺激する作用から、知性と判断力を高める効果も期待できます。

これは、暖色でも寒色でもない中間色です。そのため、刺激が少なく見る人に安心感を与え、心や体のバランスを整える効果が期待できます。また、自然をイメージさせる色であり、自然に備わった成長や再生のパワーを感じることで自己治癒力を高める効果が期待できるとも言われています。

感情の高まりを抑える色です。脈拍や体温を下げ、呼吸も深くゆっくりとなるため、心身を落ち着かせ、平和でおだやかな気持ちにさせる効果が期待できます。また、安心と信頼を印象づける色でもであります。心身ともに落ち着くことから、集中力の維持もサポートします。

  • バイオレット

人の精神に影響を与え、潜在能力を引き出す効果が期待できます。ストレスが蓄積し精神的なバランスが崩れてしまったときに、バランスを整え、癒す効果があると言われています。

  • ピンク

心と体を若返らせ人生に張り合いをもたらしたり、女性ホルモンを整える効果が期待できます。また、ピンクは味覚の甘味を感じさせる色でもあります。

「色」の持つ効果の活用方法

メイクからインテリアまで、療養生活の中でもいろいろな場面で色の持つ力を活用してくことができます。具体的な例を見てみましょう。

  • メイク

治療などの影響で、肌の表情に違いを感じることもあるでしょう。そんなときには、元気に見せるメイクに色の力を活用してみましょう。メイクの全てに好みの色を用いると、メイクのバランスを崩してしまいます。その日の気分に応じて、力を入れたいポイント一つに好みの色をもちいて、その他の部分はそのポイントを引き立たせるように少し控えめにメイクするとバランスをとることができます。

肌:紫のパウダーをファンデーションの上から用いると、肌のトーンを一段明るく見せることができます。

口紅:好みや肌との相性がありますが、元気になりたいときは同系色でも明るめの色を選ぶと、表情も気分も明るくなります。

チーク:気持ちがふさぎがちなときには、チークを活用しましょう。全体的な表情を豊かに見せる効果もあります。

  • インテリア

好みの色を取り入れた空間は快適に過ごしやすそうですが、ポイントを押さえて上手に取り入れなければ、威圧感を与えてしまったり、落ち着かない空間となったりしますので注意が必要です。

壁紙やカーペットなど:空間の大部分を占め、容易には交換しないものに好みの色を取り入れたいときには、インテリアコーディネーターなどに相談することをおすすめします。その際には、新しいインテリアを置く予定の部屋の写真を持参すると、より具体的なアドバイスを受けることができます。

寝室:目につきやすい場所に、淡いクリーム色を取り入れると圧迫感のない明るく、くつろげる空間にすることができます。緊張をほぐし、リラックスしたい場合には、緑を取り入れておくと和やかな空間にすることができます。

居間:気持ちを活発にしていきたいときには、体温を上げて血行を促す作用のある赤を取り入れていくとよいでしょう。

ダイニング・キッチン:オレンジを取り入れると、食欲、活気、喜び、創造性などを促すことができます。

トイレ・浴室:さわやかなトーンの青を取り入れると、圧迫感を抑え、リラックスを促すことができます。

日差しが少ない部屋:暖色系の色を取り入れて部屋の明るさを補いましょう。

まとめ

明るい気持ちや前向きになれる装いやメイクをして療養生活を送ることは、自分だけではなく家族にも良い影響を与えます。気分が乗らないときこそ、お気に入りの色を何か一つ身につけるとよいでしょう。色を選んだり、どのように取り入れようかと考えたりするのも、ちょっとした気分転換につながります。手軽に取り入れられるものから、色の持つ力を活用してみてはいかがでしょうか?

参考: