風邪とガンの関係。風邪ウイルスがガンの特効薬となるのか?

2013年10月アメリカカリフォルニア州にあるソーク生物学研究所は、医学ジャーナル、セル誌 に“アデノウイルスという風邪のウイルスの特性を複製させてガンの治療をする”という論文を発表しました。
また岐阜県で三宅薬品を営む薬局の先生によると、昔の人々はガンをガンとは知らずにひどい風邪を引いたものだと思い自然治癒で治していたようです。今回はガンと風邪の関連性と風邪ウイルスとガン治療について二つの事例をご紹介します。

風邪とガンの症状の類似点とは?

通常、風邪の流行っている時期には空気中に多くの風邪ウイルスが浮遊しています。健康で免疫力が高ければウイルスが喉に進入しても、白血球が風邪ウイルスを食べて風邪をひかずにすみます。ところが体が弱り免疫力が弱っている場合、風邪ウイルスは喉の細胞に進入して、しだいに全身に広まり、体中が痛くなったり発熱したり風邪の症状がはじまります。それでも、体を休め安静にして水分補給を怠らなければ、免疫力と白血球の回復によりウイルスは数日で消えて風邪は治ります。
三宅薬品によると、昔の人は体がだるくて発熱、咳・血便・血尿など、今で言う肺ガン・大腸ガン・膀胱ガンなどの症状があっても、それがガンとは知らずにいました。安静に体を温めて、煎じ薬を飲み、食事を取らずに水分補給に努めて自然の治癒力でガンを治していたようです。
様々な原因でできた異質なガン細胞もこの白血球が察知してガン細胞を食べてしまえばガンの併発を防ぐはずです。しかし、ストレスにさらされる日々や疲労が長期にわたりつづけばガン細胞は増えつづけて、弱っている内臓や器官にガンの塊ができます。さらにガンの告知により、患者さんのストレス度は上昇して免疫力や自然治癒力は下降線をたどる結果となります。
これでは自然治癒もなにもありません。白血球や免疫の力が大きくガンの治療に関係していて、特に白血球の中にあるNK細胞の活性化がガンの退治になるようです。

風邪のウイルス・アデノウイルスはガン予防に役立つ?

一方、ソーク研究所によると風邪ウイルスがガンの治療に役立つことを発表しました。アデノウイルスという風邪のウイルスの特徴は細胞の成長や複製をすることであり、この構造が成長細胞やガンの抑制する細胞を捕らえて征服する特徴があると述べています。
アデノウイルスによりコード化された発ガン性タンパク質は、p53腫瘍抑制タンパク質が標的遺伝子と結合するのを防ぎ、DNA破損細胞を自滅させながら腫瘍を抑制します。そのため、ゲノムの守護神と呼ばれるほどです。ガン患者はp53腫瘍抑制遺伝子の経路が不活性化されてガン細胞を抑制する働きができないのです。
ソーク生物学研究者は、この発見がガン細胞の成長・増殖させる細胞成分を結合・分裂させて腫瘍を消滅させる小さな微粒子を作り出すことができると考えています。このようにウイルスがどのように健康的な細胞を制覇するかを知ることで、科学者は腫瘍を破壊するウイルスを作り出すことができるようになるかもしれません。

ガン予防を考えるために

最近は、ガンの治療方法としてさまざまなものが登場しています。今回ご紹介したのはガンと風邪との関連性ですが、ソーク研究所からの報告のように、ウイルスそのものがガン治療に役立つことができれば、今後のガン治療に関する展望は明るいものになるかもしれません。昔の人がガンを風邪と思いこみ治したように、私達もストレスを減らして健康的な生活を心がけていくことがガンの予防の最善だと言えましょう。