カバーメイクでがん治療による外見的な変化に対応しよう!

がんの治療中は治すことが最優先になります。やがて、がん治療が終わり、体力も回復してくると、社会復帰も可能になります。しかし、温泉旅行に出かる機会があっても、手術痕が気になって入浴をためらってしまう場合があります。また、体力は回復しても、顔色が冴えず、元気がないように見えるのが嫌だ、という場合もあるでしょう。

がん治療によって生じた外見的な変化は、気持ちを沈ませることが多く、積極的な生き方を阻害する要因にもなりかねません。

こうした悩みを解消する方法のひとつに、カバーメイクという方法があります。今回は外見的な変化への対処方法としてカバーメイクについて取り上げます。

さまざまな外見的副作用への対処法

がん治療に伴って現れる外見的な変化として、次のようなものが考えられます。まずは脱毛です。頭髪と同様、まつげや眉毛なども脱毛します。二つ目は肌のくすみや色素沈着です。三つ目は手術などの痕です。こうした外見的な変化をカバーする方法をご紹介しましょう。

眉毛の脱毛:

抗がん剤による治療の副作用として知られているのが脱毛です。頭髪の脱毛に対してはウィッグを利用できます。しかし、脱毛は頭髪にかぎって現れる症状ではありません。まつげや眉毛も脱毛します。

普段のお化粧では眉毛を描いていなかったという人も、眉毛が脱毛した場合には、自分に似合う眉毛を描きましょう。ポイントは眉頭の決め方です。

  1. 左右の眉頭の間は人差し指と中指を合わせた間隔に等しいことを覚えておきましょう。
  2. 次に、鼻の中心線に人差し指と中指を置きます。
  3. 眼の上の骨とそれぞれの指の側面が交わるところが左右それぞれの眉頭です。ここにアイブローペンシルで印をつけます。
  4. 眉山は黒目の中心あたりにくるように。ここにも印をつけます。
  5. 眉尻は、上唇の中心と目尻を結んだ延長上です。ここにも軽く印を入れます。
  6. 眉頭、眉山、眉尻の3点を結ぶように基本ラインを引き、自分の印象にあった太さとカーブを描きながら整えます。

まつげの脱毛:

まつげが脱毛すると、眼の輪郭がぼやけた感じになります。顔全体の印象をひきしめ、魅力的な眼を演出するためには、つけまつげを活用しましょう。

つけまつげはコンビニエンスストアでも取り扱いがあるので、いくつか種類を用意して、自分の印象、演出したい雰囲気に合わせて利用できます。ポイントは接着剤。

治療中あるいは治療後間もない頃は肌がとても敏感になっています。つけまつげの接着剤でかぶれたり、炎症を起こしたりする可能性もあります。がぶれを予防するためには、ドラッグストアなどで取り扱っている「二重まぶた定着用のり」を試してみましょう。

肌のくすみ:

肌のくすみが気になる場合でも、いままで使っていたファンデーションを変えるのは注意が必要です。肌が敏感になっている時期なので、使い慣れているものか、変えるのであれば敏感肌用のものを使いましょう。

肌のくすみを解消し、明るい色に見せるには、ファンデーションを軽くつけた後、紫系のパウダーを薄くはたくようしましょう。肌の透明感を演出する工夫です。

また、口紅とチークにオレンジ、赤系の色を用いて、血色の良さを演出しましょう。ただし、バランスが大切です。チークをしっかりと入れた場合は、口紅は薄く。逆に印象的な色目の口紅を使う場合は、チークはナチュラルな雰囲気にしましょう。

頬、唇、肌の透明感が演出できれば、肌のくすみは気にならなくなります。

傷を隠す:

乳がんによって乳房を切除した場合は補正下着などで乳房を補えますが、手術の痕は残ったままになります。また、乳がんの転移により、首周りのリンパ節が腫れたり、赤くなったりすることがあります。その他、抗がん剤ワクチン治療に伴った接種痕が残ることもあります。こうした傷や肌の変色に対しては、ボディー用のファンデーションを使うと、簡単に目立たなくなります。

ボディー用のファンデーションは、水に強いカバー用のクリームであり、ボディーカバーファンデやカバーリングファンデとも呼ばれています。敏感な肌にも使えるものがあるので、肌に合ったものを探すと良いでしょう。もちろん、カバー用のファンデーションはボディー用だけではなく、顔用のコンパクトタイプもあります。どちらも乾いた後はクレンジングを落とすまでカバーメイクが長持ちします。

使い方は簡単で、指でクリームを薄く広げるように、気になる部分に伸ばしていきます。

カバーメイク用品を扱っているメーカーで自分に合う色のファンデーションを探しましょう。自分の肌の色に合わせて色を組み合わせるタイプもあるので、いくつかのメーカーを比較して、使いやすいものを探しましょう。

まとめ

がん治療によって生じる外見的な変化に対処するのがカバーメイクです。

治すことを最優先させるがん治療。治療中や、治療後に社会復帰した後も、いつも自分らしく楽しくポジティブに生きていくことはとても大切です。心を前向きにする方法のひとつとして、見た目の自分らしさに気を配ることは想像以上に大きな効果をもたらします。ぜひ、カバーメイクに挑戦してみてください。

ただし、まだ治療中である場合や、肌の状態が不安定な時期においては、カバーメイクが負担になることもありますので、担当医に相談しながら、取り入れてみましょう。

参考: