がん予防のための食事のポイント

さまざまな医学的な研究から、がんと食事は密接なつながりがあることが解明されています。今回は、がんを予防するための食事のポイントについて解説します。

がん細胞への栄養補給を断とう

ガンへの効果をもたらす、と言われる食事療法のひとつが、「炭水化物を抜くこと」です。
炭水化物は体内に取り入れると、ブドウ糖に変化します。このブドウ糖が、実はガンの大好物なのです。ブドウ糖をエサにして、ガンは進行をすすめると言われています。

アメリカにあるサウスフロリダ大学の科学者たちは、炭水化物を抜いた食事を与えたマウスは、炭水化物入りの食事をしている時よりも、悪性の転移性ガンを乗り切ることが出来たという研究をまとめています。これは、マウスだけではなく、人間でも同じ結果が得られています。実際に、炭水化物抜きの食事療法でガンを克服したという人もいます。

ブドウ糖に変わるエネルギーを得る

ガン細胞を含むすべての細胞は、ブドウ糖を燃料にしていますが、ブドウの摂取を止めると、細胞は、エネルギー源を「ケトン体」と呼ばれる物質に切り替えます。ここで注目なのが、ガン細胞は「ケトン体」をエネルギーとすることができないということです。ガン細胞のエネルギー源は、ブドウ糖のみなのです。では、このケトン体を含む食事には、どのようなものがあるのでしょうか?

シンプルな答えとしては「Clean Eating」と呼ばれる食事方法です。この単語で、インターネットを検索すると、英語で書かれたさまざまなレシピが出てきます。「Clean Eating」とは、加工品を控えて、自然に近い食材を食べるという意味のようです。例えば、砂糖や塩を抜く、ジャンクフードを食べないなどです。

また、油分は、オリーブ、アボカド、ナッツのようなものから摂取し、マーガリンのようなトランス脂肪酸のものは摂取しないということがあります。ちなみに、トランス脂肪酸は、自然界に存在しない油でプラスチックに似た構造を持っている油のことを指します。

ガンだけではない 心臓病にも!

ときどき、油分の摂り過ぎは心臓病を招くのではないだろうか?と不安に思う方もいらっしゃるかと思います。循環器専門医の中には、油分と心臓病の関係は全くないという見解を持つ人もいます。心臓病に関する著書を書いている医師によれば、心臓病の原因になるのは、炭水化物の過剰摂取だと言われています。健康へ悪影響を与える物質として、危険なのは油分ではなく、砂糖だそうです。だからこそ、炭水化物を断って自然由来の油分などを摂取することで、心臓病を防ぐことができる上、ガンをも防ぐことができる、ということです。

炭水化物と砂糖を断つことが、重要なポイントと言われている食事療法。海外と日本では食生活も少し異なります。また、砂糖に関しては、完全なる黒砂糖なら摂取は構わないなど、いろいろな意見も分かれているのが現実です。そのため、ご自分のライフスタイルに合わせて、医師や専門家に相談しながら、ガン予防に努めていくことがもっとも良いのではないでしょうか?

photo by http://www.flickr.com/photos/44124362019@N01/3603366457