がん転移予防に、高麗人参の効果

高麗人参は、古くから健康に効果があるとして重用されている薬草です。その名は有名ですが、具体的にどのような効果があるのかご存知ですか? 高麗人参は、がんの発生および、すでに発生してしまったがん細胞の転移にも効果があるのではと言われています。

高麗人参の有効成分と効果

高麗人参に含まれる主な成分は、サポニン、アルカロイドなどの含窒素化合物、ビタミン、糖類などの炭水化物です。

中でも、別名ジンセノイドとも呼ばれる「サポニン」は、水と油を混ぜるような働きをすることから、天然の界面活性剤といわれます。サポニンは合成の界面活性剤と同じく、激しく泡だつ性質を持ち、汚れを落とすことができます。この汚れを落とす性質が体内に取り込まれることで、殺菌力や抗酸化力を発揮し、体の酸化を防ぎ、肥満など生活習慣病を予防したり、血管を拡張させ全身の血行をよくしたりといったはたらきをもたらすとされています。

そして、このサポニンに、がんの発生の原因のひとつと考えられている活性酸素の発生や遺伝子の変異を抑制する効果があると言われています。

がん転移の抑制にも有効!?

高麗人参は、がん発生の抑制だけでなく、すでに発生してしまったがん転移の抑制にも威力を発揮すると考えられています。

がん転移の抑制には、悪性腫瘍をこれ以上大きくしない、免疫機能を高めてがん細胞を死滅させていくといった対策が必要です。

高麗人参のサポニンには、体の抗酸化力を高め、新陳代謝を促し、また肝臓や腸の解毒作用をサポートするちからがあると考えられます。また、高麗人参の含窒素化合物にはがん細胞を攻撃する、免疫細胞の働きを強くする効果が見られるそうです。これらはすべて体全体の機能が正常に働くサイクルを作り出すために欠かせないものです。

つまり、高麗人参の助けを借りて体の機能を正常に近づけることによって、がんに負けない強い体を作り出すというわけです。がん治療後に、抗がん薬や放射線治療などで弱ってしまった場合なども、自身の自己免疫力を高めるために、高麗人参のサポートは有用であると考えられます。

高麗人参の栽培

なぜ、このように高麗人参には強いパワーがあるのでしょうか? その秘密は、高麗人参の栽培過程に隠されています。

高麗人参は、有機の土壌で、常に細心の注意を払って世話をする必要があります。非常に弱い植物であり、湿気が多すぎたり、害虫の被害などが出てしまうと、またたく間に腐ったり枯れたりします。そして、収穫までに長期間の年月を要します。また、高麗人参は土地の栄養素をすべて吸収してしまうので、一度高麗人参を栽培した土地は痩せてしまい、その後10年は作物を植えることができなってしまうとか。

このように長い年月をかけ、土壌の有効成分を余すところなく吸収した植物ならではのパワーが、高麗人参にはあるというわけです。

生活習慣病予防も忘れずに!

高麗人参には高いがん抑制効果があると考えられていますが、高麗人参を摂っているからといって、暴飲暴食や不規則な生活を送っていいというわけではありません。がん予防に高麗人参を取り入れつつも、普段から生活習慣の改善に努めることを忘れないようにしましょう。